曳舟の古書屋さん、散歩の達人に掲載されました!

COURI005曳舟の1Fにある、古書屋さん、LE PETIT PARISIEN(ル プチ パリジャン)
が、「散歩の達人」5月号に特集されています。
曳舟1

今月の本トピというコーナー。最近あらゆる所で個性派古書屋さんが増えてきて、特集本も組まれていたりするのをよく見ますが、我らが石川さんのお店もついに!

昨年の10月にOPENしたLE PETIT PARISIEN。
THE VALUE SHARED HOTELのシェアメイトだった石川さん。何気なく相談されて、ふと思いついたこの曳舟の物件。正直古いし、改装前の様子は、胸はっておすすめできる有様ではなかったけど(笑)古さゆえ、駅から1分という好立地なのにお手頃。紹介したら気に入ってくれて、あれよあれよと脱サラし、OPENすることになりました。

散歩の達人の写真にもある、300年以上前の羊皮紙などを敷き詰め、樹脂で固めたカウンターテーブルは、知り合いのインテリアデザイナーさんのアイデア。石川さんと話して出てきたアイデアを、シェアハウスの施工をお願いしている業者さんに発注してつくった世界に1つだけの天板です。

曳舟2

OPENしての数ヶ月、駅徒歩1分といえども、再開発から取り残されたような昭和な路地をぬけたこの店は、わざわざ通りかかるような場所ではなく、何回か訪れてもひとりぼっちの石川さんを目にすることが多く、心配しました。店に並ぶ本は、いわゆるチェーンの古本屋さんの本ではなく、それぞれに石川さんとのストーリーがありそうな、彼いわく「偏った」ラインナップ。でも、石川さんは「本はもともとそんなに売れることは想定してない」と。ではどうやって売り上げを見込んでいるの?というと、併設してカフェとBarをやっています。でも、独特な雰囲気の石川さんとお店。扉をあけるのに若干躊躇しそうな雰囲気。。お客さん来るだろうか。。

それでも石川さんのこだわりの古書屋は、ぶれることなく時を重ね、そうこうするうちに彼の独特のキャラクターは、一人で訪れるような常連さんを増やし、また町内にだんだん馴染んでいきました。最近では、店を覗くと、楽しそうに(でも静かに)お客様と会話している石川さんを目にするようになりました。そして、ついには自らも店の近所に引っ越していきました。

シェアハウスを退去していったことは、シェアメイトたちからしてもとても寂しかったようです。
でも仲間の夢の実現を見るのは刺激になるし、それぞれが店に遊びにいってFacebookにアップしてたりするのを見ると、住む場所はかわっても続く「仲間」だし、彼らにとっても気軽に行けるもう一つの「居場所」になってるのではないかな。

という私も、ボトルを入れていつでも飲みにいけるようにしてますし、シェアメイトが行ったら私のボトル振る舞って良いよといってます。(と書いてしまってからは、月先着3名までとかにしようかな笑)

行く度に、まるで生まれたときからそこにいるような雰囲気の石川さんになりつつありますが、運命的なエピーソードが。記事にもありますが、この店、実は彼が所蔵している本の作家、深沢七郎が今川焼の店を開いてた場所だったそう!
40年くらい住んでいる地元の人が教えてくれたそうです。
これは、建物のオーナーも、もちろん私も知らなかったこと。

まだまだ始まったばかりの古書屋さん。でも、色々な縁が重なり合ってあの場所にあるんだなと思います。
私も、最近では、飲みにいくばかりではなく(笑)本を手に取り、実際に買って読んでいます。今読んでいるのは、
酒の肴 という本(どれだけ酒飲み笑)
忙しさにかまけて、スマホばかり見てて、忘れていた読書。本との出会いを生んでくれた石川さんに感謝。

【お知らせ】
5月30日、こちらでシャンソンのミニライブがあります。
200年も前のフランスの詩人ベランジェの詩とシャンソンに作曲した譜面を入手した石川さん。
これを実際の音で聞いてみたいと構想をねり、実現するライブです。石川ワールドに興味持った方は是非。
https://www.facebook.com/events/1433842123593258/

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写真 2

シェアカンパニー よし姉